fc2ブログ

最終回

Category : 所信表明・ブログの目的 |

アメリカ留学を決意してから10年以上が経っただろう。具体的にTOEFLやGREの準備を始めてからも8年ぐらいになる。

アメリカでドクターになりたい、PhDを取りたい、新しい知識、技術、そして未来への可能性を秘めた研究を求めたい

という気持ちで、なりふり構わずやってきた。そしてようやく今月、10年越しの目標が達成された。

アメリカ留学が決まった2013年から約6年間にわたってこのブログを書いてきた。PT等の医療従事者のアメリカ留学に関する情報の少なさ、あるいは偏った情報を信じ込んでいるたくさんの日本人の方に、できるだけ正確で具体的な情報を届け、これから留学を考える人への助けになればいいと思ったのがこのブログの根幹にある目的でした。

今回は最終回として、これから海外を目指す人へのアドバイス、PTの具体的な留学方法の種類及びアドバイス、そしてこれまで支えてくれた人たちへの感謝等で、6年間続いたこのブログを締めくくろうと思う。 少し長くなるが、できるだけまとめて書きたいと思う。(誤字脱字ありましたらご容赦ください。見つけ次第修正していきます。)

そして、100%正直にそしてできる限り正確に書いていきたい。

Ⅰ.留学って自分にとってプラスなのか?

これはほぼ全ての人に対して答えはYesであろう。しかし、どれだけプラスなのかは、きちんとした目的を持っているか否かで大きく異なる。

いくら英語が苦手な日本人でもこれから確実に増える日本人PTのアメリカ留学。世界のPT傾向をみると、その加速度は凄まじいものになるかもしれない。

そこで、これからの人達のために以下にアメリカ大学院の基本情報やアメリカPT留学目的別について書きたいと思う。筆者は日本で8年半の臨床経験を積んでからアメリカにPhD取得を目的に来た。これに関する情報はもとより、これから紹介するDPT留学に関する情報も、実際にアシスタントとしてDPT教育に関わっていたことや、それを教えている教授陣、臨床家、KPTA協会員と共に授業や研究を通じて一緒に働いていたことにより、むしろ現地のアメリカ人DPT学生よりも精度の高い情報を伝えることができると思う。また友達である現地PTやDPTプログラムの教員からの話も反映したい。1.アメリカ大学院・基本情報、2.アメリカ人PT(臨床家)、3.DPTプログラム、4.PhD という順番でそれぞれの概要、どのような人にお薦めか等を書こうと思う。

1.アメリカ大学院・基本情報

大きな日本との違いは、アメリカは大学院がメイン。なので大学は、Undergraduate、と言われるように大学院に行くための準備期間という位置づけになる。もちろん学ぶ分野や目的によってはUndergraduate だけでも十分かもしれないが、我々医療従事者の分野に関して言えば、所詮準備期間にあたる。つまり大学院生になってようやく専門的なことが学べる。ちなみに日本のセンター試験にあたるGREという共通試験は大学院受験に必須となる。

余談だが、GREを課さないMaster(MS)コースもある。それは留学生をメインに対象にした所が多く、アメリカ人の中では(GRE無しの大学院があり得るという)常識はない。これを代表するところがピッツバーグ大学とローマリンダ大学のMSコースであろう。GREを受けなくてよく、TOEFLの必要点数も比較的低いこれらのMSコースは留学生に人気であり、これらのコースでMasterをまずとってからPhDに入る人や、このMSコースで自国のPT養成校の修得科目だけではアメリカPT免許試験に足りない外国人が不足分の単位を補う人を多く見てきた。(関連記事はこちら:クリック)

DPTに入る子たちは一般的にExercise physiologyや athletic training 関連の学部(undergraduate)出身が多いが中には全く関係のない、数学や商学部出身の子達もいる。アメリカでは大学院に入ってようやく、ROMやMMT、人体解剖等の専門的な授業を取れるようになる。

一方日本では、大学がメインで大学院は+αのような印象を受ける。大学がメイン。「どこの大学出身?」とみんなが気にするが、「どこの大学院に行った?」とはほぼならない。ちなみに筆者も子供たちに日本語で仕事に行くときは「大学に行ってくる」と言う。「大学"院"に行ってくる」は日本語的に違和感があるからだ。つまり、それほどアメリカと日本では根本的に教育システムが違う。

このように決定的に違う日米の教育システムにより、自然とアメリカのPT達は卒業と同時にドクター(Doctor of Physical Therapy)
となるのに対して、日本人は学士、あるいは専門士。

しかし実はそこまで変わらない日米のPT養成校の授業内容。

でもこの教育システムの違いにより、分かりやすい学位レベルは大きく変わってくる。ちなみにアメリカ人PTは概して自分たちが世界で一番と思っている。Enrty-level "Doctor" vs 学士・専門士 では明らかに違うように見えるからだ。

今後は、流石に日本でも大学院レベルに養成校をシフトしていく動きが出てくるはずである。友達が教員をしているヨルダン大学ではこの秋からついにPT養成校が学士から大学院レベルの修士に変わる。他の国でもこの動きが顕著に表れている。

2.アメリカ人PT(臨床家)

実際のこっちの臨床家PTと授業を通じてDPT学生に実技指導や授業をした。いろんな科目等を通じてたくさん。時には私と臨床家PT、その授業の担当准教授の3人で、胸椎後弯起因の痛みに対するモビライゼーションとマニピュレーションをそれぞれ披露して、意見交換や技術交換等もしたりした。

アメリカ人のいい所は相手をリスペクトし、自分にとってプラスとなると判断すれば熱心に意見を求めてくる。これは、概して日本人と全く違い、素晴らしい。

同僚同士での意見交換や技術交換が盛んな関係では、切磋琢磨し合えることは本当に素晴らしい。この環境こそPTのレベルアップには不可欠であると思う。

私の印象としては、アメリカ人は知識が多いように見える。少なくともいろんな知識を持っている。触れている。これは一重に後述する教育によるものが大きい。しかし、やはり、腕と知識を両方持っている人は、他の国のPTと同じで、多くはないと思う。この6年間のアメリカ生活で、この人本当に凄いと思った人は2人いた。

しかし、このブログでも何度か書いてきたけど、アメリカ人PTが凄い!日本人PTはアメリカ人PTにかなわないと思う必要はない。腕や臨床感覚はやはり、臨床場数と勤勉さによるもので、そのことに関しては国は関係ない。ちなみにアメリカは保険制度がクソなので、1人の患者にできるPTの回数はとても限られている。日本人PTはこの点でとても恵まれている。つまりPTになってから本当に頑張っているかどうかが1つの大きなカギ。

もし、万が一、アメリカのことを少し知っている人やかじっている人が、何も知らない日本人PTに対して「アメリカ人は凄い!日本人も変わるべきだ」と頭ごなし言う人がいるとすれば、それは悲しいことである。本当に日米PTの教育環境と臨床環境のことに精通している人なら絶対にそのようには言わない。

3.DPTプログラム(カンザス大学メディカルセンター、DPTプログラム)

PTSの為の養成校。一般的に、1年生でROM,、MMT,解剖等の基礎、1年生後半から2年生では各専門分野のPTの基礎、整形外科、小児、中枢神経、循環器、呼吸器、ETC.。そして3年生で臨床実習。そして卒業「直前」にPT免許試験を受けて、結果が分かってから卒業。

これまで何度も書いてきたように、PTになる為の根本的な授業内容としては、日本の養成校とあまり変わらない。しかし、やはり素晴らしい所がたくさんある。

まず、実技授業・試験の充実度。コース担当以外の教員はもちろん、隣接のカンザス大学メディカルセンターで働くPT達もこぞって一つの実技授業あるいは試験に関わる。一つの実技でも、コースインストラクターが説明した後、他の教授や臨床家が「僕ならこうする」「私はこうしたら上手く行った」などをその場で自分たちの経験を共有してくれる。また実技練習が長く、60人クラスを30人ずつに分けて、30人の学生に対して3-4人のPTが実技練習中随時生徒の中を回って手取り足取り教えていく。実技試験もとても充実しており、実際の臨床を想定したものとなっている。ここでも試験官同士、綿密にコミュニケーションを取り、試験方法について常に議論している。どの科目でも、たくさんの教員や臨床家から同時にいろいろと教えてもらえる。そして授業中に、PTによってやっていることや考え方が違うことを学生のうちから知ることが出来るのは大きい。

次に、世の中で良さそうなものを合理的にかつ積極的に取り入れるアメリカの性格は、PT教育環境に取り入れられている。いろんな臨床的なコンセプトに触れることが出来る。整形(EBP)科系分野で言えば、マッケンジー、ミューリガン等。また義肢装具の授業等では最新ハイテクのものを「体験」できる。

そして、最大の違いは研究的知識に積極的に触れさそうとする点。Evidenced-based-practice (EBP)。授業の前に論文を2,3読まされたり、症例発表では必ず、その症例に対する評価や治療法の裏付けとしての論文検索、抄読、まとめ、発表も課せられる。また、カンザス大学メディカルセンターのようなR1大学院(R1等のおさらいはこちら:クリック)に付属するDPTはそこで行われている研究に関わることが出来る。アメリカの大学院では、ランクや資格が十分な教員は研究を積極的に行わなければならない。正直、テニュアのAssistant Prof以上はみんな研究をめちゃくちゃしなければならない。彼らの本心は研究第一、次の授業。なので、DPT学生のメリットとしては、担当教員のエキスパートである分野の世界最新の知識や研究に触れることができる。ちなみにウチのDPT学生はReseach Practicumと必須の単位があり研究に関わることが必須となっている。

論文を探す、読む、解釈する、批判的考察をする、そして研究を組み立てるという能力はPhDで養うが、研究や科学的根拠の大切に「触れる」ことができ、将来PTになった時に積極的にEBPをしようする意識づけができることは素晴らしい。

もはや、根拠のない一つのことをずっとやり続けることの、PTとしての愚かさ、無責任さについては言うまでもない。

先にも述べたように卒業と同時にドクターになれることも素晴らしいことの1つと言える。以下に費用とPT初任給について書く。

DPT学費:アメリカでは州内と州外の学生で授業料が3倍前後違うのが通例である。カンザス大学メディカルセンターのDPTの場合、州内の学生で年間200万、州外で500-600万。さらに、ちなみにDPTは学費免除や学部でAssistantとして働ける可能性はまずない。これはPT分野だけに関わらず、アメリカは概して教育費がめちゃくちゃ高い。

カンザスのPT初任給:$65000が一般的。もちろん州によっても違う。1000万円プレーヤーもチラホラ。あと、ご存知の通り、アメリカPTは開業できるのも魅力。カンザス大学メディカルセンターのDPTプログラムでは開業に役立つ授業もある。

まとめれば、費用はかかるが、(日本人)高校生や社会人等でPTを目指したい人には最高のアメリカDPTプログラム。

4.PhD

PTに1番近いPhDはRehabilitation Science。筆者のPhDもこれである。

PTとしてすでに経験があり、自分のやりたい研究内容が明確な人の為のコース。

PhDは、研究者・教育者になる為のプログラム主に、DPTを終えたアメリカ人PT、アメリカ人OT、外国人PT、また分野は違うがこの分野で研究がしたい人(エンジニアの人、アスレチックトレーナーの人など)が目指す。日本のように、2年間行ったら修士でその後3年間行ったら博士というものではない。修士は前述の通りMSとして全く別である。何年か行けば自然にアメリカンPhDが取れるわけではなく、数々のマイルストーンを達成しなければいけない。PhDだけで、平均で4-5年。7,8年かかる人も珍しくない。このプログラムには学士からストレートで来る強者やMSを経た人が入ってくる。

ちなみにMSは2-3年かかるのが通例。MSには、主に外国人PTが足りない科目を履修してFCCPTの認証を得ることを目的、あるいはアメリカの修士号を取ることが目的とした①科目履修コースと②Thesis(論文)コースがある。PhDを目指す人はThesisコースを取ることが通例で2-3年かかる。しかし前者の場合は1年ですむところもある。ピッツバーグ大学のMSがその代表であろう。

話をPhDに戻す。

まずメリットから。

徹底的に研究者になるための訓練ができる。論文を探せるようになることからから始まり、抄読、批判的考察能力、そして研究立案能力。あるい程度自分の欲しい論文をきちんと探し、きちんと読め、批判的考察できるようになるためには、少なくとも4年はかかる。これがみっちりできり、そしてPhDの最後には自分で研究立案して、実行して、統計学的処理をして、論文を書く。他にも研究室の研究の中心的な役割を担い、多数の研究をいろんな研究者や臨床家とともに行うことができる。筆者のPhD4年間を少し具体的に書く(筆者はMSの2年間でもPhDでの始めの2年間とほぼ同じことをやっている)

1年目:授業中心:授業は。研究Method、論文解釈・批判的考察の発表、統計、Literature Reviewを書く授業が中心となる。あと研究に必要な倫理委員間へのProposal書く授業。論文を読んでまとめて発表。批判的考察をする発表は少なくとも毎週1回はあったと思う。

1年目の終わりにQualifying Examという大きな試験がある。(詳しくはこちら:クリック

簡単に言うと試験は2日間あり、1日目の初日に1つの論文を渡される。回答はワード3ページにまとめなければならない。1ページ目にその論文のまとめ、2ページめにその論文のStrengthとWeaknessをまとめ、3ページ目のその論文の研究をより良くして更なる発展と遂げる研究立案をまとめる。朝9時から夕方6時までの9時間試験。1日目が終わると2-3日後に自分の回答をまとめたプレゼンテーションをする。具体的な時間はくわしく前の記事を参照してほしいが、プレゼンよりも質疑応答がメイン。ちなみにこの試験に落ちると自動的に退学。

2年目:引き続き1年目に似た授業。これに加えて、Grant Writingクラスもある。PhDの始めの2年間で授業ワーク(コースワーク)はほぼ終了する。またQualifying Exam後からは自分のアドバイザーと話し合い自分のPhDプロジェクトを決め、具体的に研究準備をしていく。研究準備を予備データをとって、自分のPhDプロジェクトのProposalが書けたら、PhD第2関門のComprehensive Examを受けて、自分の研究が実行可能でどれだけNovelなものなのかをCommittee Memberに納得させなければならない。(詳しくはこちら:クリック

Comprehensive Examからが実にPhDが何年かかるかが左右される。上手く実行可能な研究立案をできないと何年でもかかる。ある人は3年目で、他の人は5年目でようやくこの試験を受けることができる。

そして上手くComprehensive Examを突破できれば、あとは自分の研究をして学位論文を書いてDefenseするだけ、、、と言ってもここから本当にその人のPhD人生を左右する。Comprehensive Examから、データをとって、解析して、学位論文を書いて、Defenseするまで1年から3年はかかる。人によってはもっとかかる。PhD研究と言っても、Literature Reviewをして現在にまだ解明されていないことがテーマになるので、実際にPhDをとって世界で研究をしていることと、根本的には変わらない。1から10まで全て自分で行わなければならない。学位論文は5つのチャプターで構成されて、中の3つのチャプターは基本的に論文としてPeer reviewジャーナルに最低でもサブミットされなければならない。実際のDefenseでは50分のプレゼンでその後2-3時間の質問攻めにあってこれらをうまく「ディフェンス」できれば晴れてアメリカPhD取得。

以上が具体的なPhDの内容。これを見ても分かるように、研究者になるための徹底的な訓練を受けることが出来る。

次のメリットとして、いろんな人と繋がることが出来る。私の場合、自分の研究や研究室の研究を通じて、その道のエキスパートや一緒に研究しているPT、医師、看護師、薬剤師とたくさん関わることができた。この繋がりは言うまでもなく一生の財産。

そしてPhDは金銭的に有利

基本的にPhDはGraduate Research/Teaching Assistantとして、結構な確率で働くことが出来る。基本的に授業料免除で給料が月に18万円ぐらい手取りで貰える。更に、FellowshipやScholarshipの機会も多い。筆者は1年目の後半から卒業した今月まで半年$2000ではあるが別途で貰っていた。

もう一つ私にとって大きな経験となったことはDPT授業と深く関われたことである。

APTAが2018に外国人PTがDPT授業を手伝うことを制限したのだが、これ以前は、整形、中枢系、そしてEBPのクラスで直接DPT学生に教える機会を貰えた。特に整形外科系の授業では、レクチャー、実技レクチャー・指導、試験官等、へたすればコースインストラクターばりに働いていた。更に翌年の為のカリキュラム立案、改善等にも関わることができた。また先述したが、ここでアメリカの臨床家のことを深く知ることが出来た。

PhDは学生の要素ももちろんあるが、研究・教育に関わる仕事をたくさんする。結果、PhDで一緒に時間を過ごした人、ボスや一緒に働いた人、または生徒として関わった教員は、おそらく一生気にかけてもらえたり、助けたりしてくれると思う(もちろん、良好な人間関係が大前提だが)

最後にやはり「PhD」という称号を得ることで今後、研究機関や大学院で、研究と教育ができる資格が得られることがとても大きい。またアメリカPTプログラムの教員の方針が変わり、近い将来はPhDを持っていないとDPT学生を教えることができなくなる。(ただ、外国人PTの場合、アメリカのPT免許もないと、今後DPT学生を教えることは難しい。)

それでは次につらいこと、デメリットを書く

まず、何年かかるか分からない。経済的な不安定当が常に付きまとう。1年目授業免除+上記の仕事が貰えたとしても次の年にもらえる保証がない。なので常に頑張ってボスや他の教員に自分をアピールする必要がある。

次に、PhDでやることは、何をするにしてもはっきりした答えがないので、常に自分で模索しながら進めなければならない。アドバイザーにもよるが、基本的にやること全てに確証がない。それは研究の本質でもある。分からないから研究して答えやヒントを探すのが研究で、そのための訓練をするのがPhD。中には内容が素晴らしくても実行するのが難しいものだったら平気で数年単位で月日が流れる。これらのことはアドバイザーも答えを知らないのであくまでアドバイスしか貰えない。逆に言えばこのチャレンジングな環境はあなたをより賢くたくましくしてくれるに違いない。

更には、重なるかもしれないが、はっきりした卒業時期がないことで、PhDライフは本当にストレスがかかる。お金がいつ尽きるか分からない、あるいは自国からの奨学金の支給年数で卒業できる保証なんてどこにもない。ボス(アドバイザー、メンター)の言うことが絶対の環境は、ボスの意向で平気で卒業が延びる。これは本当にシンドイ。どうすればボスを常に気持ちよくさせて、自分の希望を取り入れてもらえれるかということに終始頭を使う。

自分の知るPhD学生で何等かのメンタル的な診断を持っている者や胃に穴が開いている者は決して少なくない。

以上のようなデメリットもあるPhD。

しかし、これらを乗り越えた現在、筆者としては全て最高の経験あるいは試練だったと胸を張って言える。

Ⅱ.これから留学を考えている人へ

冒頭にも行ったが、まず自分の目的が何なのかをはっきりすることが一番大事である。そして正確な情報をできるだけ手に入れて自分の目的に沿ったベストな選択をする必要がある。まずどんな留学種類があるのか、どんなことを達成できるのか、学べるのかについてはこのブログが手助けになることを切に願う。悲しいかな、日本ではまだアメリカPTに関する正確な情報が稀有である。

次に大切なことは、確固たる覚悟を決めて、何があっても立ち上がり続け、絶対にやり遂げるんだという強い意志を固めることである。結局ここが一番目的達成の為に大切になってくる。

結局は、はっきりした目的を定め、その目的達成の為の自分の進路を決め、何が合っても成し遂げる強い意志が一番重要である。

それまで経験したことないような屈辱を受けることもあるし、絶望的な環境に陥ることも幾度もある。その度に歯を食いしばりながら立ち上がれる強い気持ちが大切。言語、文化の差異と言うハンデを背負いながら、優秀な人たちと競い生き残ってようやく達成できる、アメリカ留学における目的はあなたの人生にとってかけがえのないものになるはずです。

私事ですが、6年前アメリカに来てばっかりの最初のセメスターは授業で講師が何と言っているか全くわかりませんでしたし、ディスカッションでは常に上手く伝えられずに、講師も含めてみんなからバカにされているのが伝わっていました。更にはPhDを始めたばかりの4年前、20歳過ぎのROMを習ったばかりのDPT1年生に英語でバカにされ、私の拙い語彙力のせいでROMのことも知らないあほ日本人PTと陰口をたたかれたこともありました。他にも数えきれないことがありました。金銭的な面では常にギリギリで、もしもボスから次のセメスターにTeachingあるいはResearchの仕事が無いと言われれば、全て諦めて日本に帰らなくいけない状況が常に続いていました。毎セメスター崖っぷちでした。

しかし、全てを乗り越えた現在、やはりこの6年間は最高だったと思えます。結果的にいろんな知識、技術、人との繋がりができました。今はアメリカで今後やっていく自信すら感じています。バカと思われ、言葉を発するだけでもビクビクしていた始めの2-3年目の自分のことを思い返すと目頭が少し熱くなってきます。

筆者はこの秋よりボストン大学医学部で、ポスドクとして慢性痛(膝痛と腰痛)、特にCentral Sensitizationの研究を引き続き行っていきます。研究者としてようやくスタート地点に立てました。今度はMD・PhDのボス。またいろいろと吸収していきたい。

最後に、この場をかりて、この6年間お世話になった人に感謝の意を伝えたいと思います。

まずは家族。言葉にならないほど支えて貰いました。ずーっと苦しい生活だったにも関わらず、常に笑顔で同じ方向を向いていてくれました。感謝してもしきれません。本当にありがとう。

アメリカでのボス、他の教授や教員、インストラクター、臨床家等の方々。本当にありがとうございました。

アメリカでの友達、特に同じ日本人としての苦悩を共有した、当時ポスドク、現在は日本の大学での講師を経て現在国立の研究機関に勤めているK.K、そしてPhDとDPT学生だった現地の友達。本当にありがとう!みんながいなければ私は成し遂げれらませんでした。

更に、日本の養成校時代の恩師の方々。Y.W、M.T、N.A、そしてM.S先生。アメリカ大学院申請時やシラバス集めの時に大変お世話になりました。ありがとうございました。そして、養成校の友達。特に仙台の養成校で教員をしているM.T、名古屋で臨床をしているH.S、常にSNSやメール等で応援してくれた他の同級生たち。本当にありがとう!!みんなからの暖かい言葉で常に前向きなパワーを貰ってました。

他の全ての友達、先輩、後輩、今まで応援ありがとうございました。

そして、最後にこのブログを通じて知り合った方、応援してくれた方、本当にありがとうございました!

いつか、どこかでお会いできることを楽しみにしています。

青柳洪作


IMG_4069.jpg























スポンサーサイト